4月21日から25日まで、熊本県阿蘇市の
阿蘇医療センターでの医療支援を行ってきた
山中克郎医師と小澤廣記医師が現地での活動を終え、
26日に無事帰還しました。
1次隊の支援と現地の状況についての報告会が
28日、当院講堂で行われました。
山中医師は、
「派遣を迅速に決定、実行できたのは
諏訪中央病院全体のサポートのおかげ。
2次隊、3次隊、4次隊と支援が続くが、引き継ぎのために
必ず1日かぶせてリレーのようにサポートを続けることは、
東日本大震災の支援時の精神があり、素晴らしいこと」
と述べました。
また、今回の支援では、医療センターの職員の多くも
被災者でありながら働き、疲労困憊していたため、
「疲れ切っている職員をサポートする」という使命のもと
活動を行ったと報告しました。
小澤医師は、
「阿蘇大橋が崩落した影響で、熊本へのルートが遮断したことと、
周辺の病院も被災していたため、多くの患者さんが阿蘇医療センターに
集まってきていた。山中医師の報告にもあったように、医師、職員に休んでもらう、
『病院の支援』という支援方針に基づいて活動を続けた」と現地の状況を説明しながら、
「急性期の対応は終わったものの、感染症、疲労、生活習慣病の悪化などの患者さんがあり、
栄養士やリハビリのチームも現地入りしていた。引き続き支援が必要」とも述べました。
諏訪中央病院からは、4月26日からの2次隊、5月1日からの3次隊
(いずれも医師2名、看護師1名)、5月6日からの4次隊(医師2名)
と支援活動を継続しています。
熊本地震からの復興が一日も早く進むよう、最大限、力を尽くしたいと思います。