27年11月より、救急部と総合診療科・内科初診外来の機能を統合し、「救急総合診療センター」を立ち上げました。組織の名称でもあり、北棟1階の救急・初診外来のスペースの名称でもあります。救急と初診外来の連係を図ると共に、総合診療をベースとしたER型救急を目指して行きたいという気持ちも込めて命名しました。
今までも、救急部は「やさしく、あたたかく、断らない救急」を実現するため北米型ER救急を目指して活動してきました。北米型ER救急とは、24時間365日すべての救急患者さん(救急車も歩いてくる人も)を診ていく救急を指します。救急医がまず診断と初期治療を行い、必要があれば各専門科に引継ぎ専門治療を行っています。このスタイルの救急を行うには、救急領域の総合診療ができる医師が必要で、救急の知識・手技を身に着けた総合診療医がリーダーとなり診療を行っています。また2015年10月からは救急専門医も加わり、更に高度な救急医療が行える環境が整ってきています。
北棟の屋上には、諏訪地方で唯一の建物と一体となったヘリポートがあります。ドクターヘリを使っての患者さんの受け入れや信州大学等の高度救命救急センターへの搬送も行っています。またドクターヘリだけでなく八ヶ岳での遭難救助などの県警ヘリの受け入れも行っていく予定です。