皮膚科は皆様の日常生活に最も身近な診療科です。
皮膚に何かトラブルが生じたときは皮膚科にご相談ください。
自分自身が重症アトピー性皮膚炎でした。
23歳~25歳のころは全身の皮膚の状態が酷く、ずっと自宅に引きこもっていました。いまだかつて、過去の自分よりも重症の患者さんを見たことがありません。
あのような状態になってしまった最大の原因はステロイド外用剤について誤解と偏見で誤った情報を信じていた親の影響で、ステロイド外用剤での治療をしっかりと受けなかったことにあります。民間療法を渡り歩き、高額な治療を受け、まったく無駄な3年を過ごしました。自分と同じような被害者を出さないためにステロイド外用剤についての正確な知識をお教えしながら副作用を生じさせない外用方法での治療に取り組んでいます。
また、当科の疾患はいずれも眼で見えるものが多いため、病気であっても外傷であっても、できるだけきれいに治すように心掛けています。
長年の難治性慢性湿疹があるにも関わらず、特に理由もなく誤った情報でステロイド外用剤の使用を拒否していた患者さんがおられましたが、当科で詳しく説明を受けて、しっかりと治療したことで完治されて終診となりました。「今まで無駄に信じていたものは、いったい何だったんでしょうか?」と最後にお話しされていました。