在宅・地域ケアセンター

地域とともにひとりを支える

在宅医療・ケアに携わっていると、外来で、あるいは病室でお会いするときと、ご自宅へお伺いしてお会いするときとでは、患者さんの表情や態度、雰囲気が異なっているのに気がつきます。
やはり、ご自身が生活しておられる空間では、安心して自分らしくいられるようで、それが表情などに出るのだと思います。
たとえ病気や障害を抱えることになっても、これまでと同じように安心して、そして安楽に、できれば最期の時まで、ご自宅(あるいはご自宅となった施設)で生活できること、これを私たちは院内や地域のあらゆる関係者やサービス(医療・介護・福祉分野のみならず、行政・産業・交通・市民団体など)と連携しチームを組んでサポートしたいのです。
“地域とともにひとりを支える” これが私たちの基本の考えです。

体制・実績等

職種 医師、看護師、リハビリテーション療法士
スタッフ数 医師7名(専門医・指導医1名、フェロー2名)
訪問診療に携わる医師は25名程度
訪問看護ステーションいろは:看護師9名、事務2名
訪問リハビリテーション:4名
運営体制 ・地域の訪問看護ステーションスタッフとのミーティング(週1)
・訪問看護師と訪問リハビリのミーティング(隔週)
・必要に応じて関係者とのカンファレンス・検討会
方針 安心を提供し、心身の安穏をはかり、ご家族へのケアも視野に入れ、院内外の関係各者との連携・チームアプローチを重視し、最期まで支え切る
教育・研修体制 ・専攻医以上の医師が訪問診療を希望する場合、在宅診療に関わる医師からのオリエンテーションと同行訪問を行う
・その他、それぞれの職種で計画的に教育・研修を実施
実績 訪問診療としては年間80-100名程度の新規依頼があり、常時120-140名程度の訪問診療患者さんが登録されています。
そのうちがん患者さんは15-20%程度です。
50-60名程度が亡くなり、在宅で亡くなる人は約60%です。
その他 これからさらなる少子高齢化に向けて、国は在宅医療・地域包括ケアを推進しようとしています。そうしたこともあって現在「在宅医療」にはスポットがあたり、全国の各地域でそのシステム構築の取り組みが行われている状況です。
諏訪中央病院は、そうした流れには無関係に、地域で暮らすこと・家で暮らすことの価値、家で最期を迎えることの重みを大切に、自然な形で在宅医療と地域包括ケアの構築に取り組んできており、その源は昭和50年前後にさかのぼります。
歴史と実績に裏打ちされた当院の「在宅」「地域包括ケア」は、それを学ぶ若い医師らにも受け継がれ、脈々と地域を支える力となっています。

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