腎臓内科

腎臓を守る、血管を守る治療を行っています

 腎臓は少なくとも20種類以上の細胞が複雑に組み合わさった臓器で、生体の水分の維持、老廃物の排泄、血圧の調整、ミネラル分の調整、赤血球数の維持など多岐にわたる重要な働きをしています。そのため、一度壊れると再生が困難という特徴があります。
 その腎臓が壊れないようにすること、壊れた機能を薬物や機器で維持できるようにするのが腎臓内科の仕事です。成人の8人に1人(1300万人)が慢性腎臓病であるといわれ、当地にも罹患している方が多数いらっしゃいます。そのような方々に確かな医療を提供するのが我々の役目であると考えています。
 糖尿病は高血圧などと共に、サイレントキラーと言われ、多くの方は発症しても症状がありません。糖尿病の怖さは合併症にあり、高血圧によって、細小血管障害(腎症、網膜症、神経症)、大血管障害(脳梗塞・脳出血、心筋梗塞・狭心症、閉塞性動脈硬化症(下肢の動脈硬化))がおきます。
 我々の役目は、血糖のコントロールを介して、合併症を防ぐことにあります。糖尿病の多くは2型糖尿病であり、加齢に伴う筋肉量の減少や内臓脂肪の増加が発症に関与していると考えられています。そのため、適切な薬物療法は大事ですが、食事療法・運動療法を総合的に組み合わせた糖尿病教室にも力をいれています。

外来担当表

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午前 信州大学しんしゅうだいがく - - 近藤こんどう かなで -

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医師紹介

近藤 奏

こんどう かなで

役職 腎臓内科医長
経歴 信州大学医学部附属病院、諏訪赤十字病院、辰野病院などを経て、令和6年4月より諏訪中央病院へ勤務。
所属学会
認定医など
日本内科学会
日本腎臓学会
日本透析医学会
学歴 平成29年 秋田大学卒

体制・実績等

運営体制 医師 近藤奏、レジデント・研修医1~3名
臨床工学技士、看護師と連携しながら、維持透析療法、腎疾患以外の疾患に対する血液浄化療法、集中治療室での急性血液浄化療法を数多く実施しています。
糖尿病では 医師、糖尿病療養指導資格を取得した看護師、薬剤師、運動療法士、検査技師、栄養士がチームとして加療に当たっています。
方針 腎臓病の予防から透析療法まで、腎疾患のトータルケアを遂行します。糖尿病に関しては、良好な血糖コントロールを通じて、合併症予防を実践します。
いずれも、専門性を基に、「エビデンスに基づいた医療」「医の倫理に基づいた医療」「専門性を生かしたチーム医療」を提供します。
教育・研修体制 日本腎臓学会、日本透析医学会のプログラムに沿った研修体制を整えており、専門医、指導医資格の取得が可能です。また、専門性を高めるために、学会発表を通じて積極的な学術的活動を行うことを課しており、内科学会総会・地方会、腎臓学会、透析学会、糖尿病学会、アメリカ腎臓病学会に演題発表を行っております。また論文(和文/英文)も、ここ数年は毎年発表しております。
認定・資格 日本透析医学会教育関連施設
実績
腎臓・糖尿病内科入院患者数 261名
血液透析患者数(R3.5.11現在) 183名
透析導入 21名
腹膜透析患者数 1名
経皮的シャント拡張術(含 造影のみ) 222件
シャント手術 26件
腎生検 13件
その他 腎臓病、糖尿病共に、現状の臨床の場で提供できる提供できる治療には限りがあるものの、基礎的な分野は日々進歩しています。当科はその専門性を生かし、未来を見据えながら、現状の中で最良の医療を提供することで、地域に貢献したいと考えています。

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